教育は本当のエリートに必要なものです

日本でエリートといえば、有名大学を出て有名企業や官庁に就職できた人のことを言います。
ところが、外国では、学歴や就職先ではなく何かに秀でている人のことをエリートと呼ぶ傾向があります。
学歴や就職先を重視するのか、それともその人は何ができるのかを重視するのかの違いです。
学歴主義ではなくまったくの能力主義です。
能力主義に立脚すれば、どこの大学を卒業したのかは問題ではなく、大学で何を勉強したのかこれから何をしたいのかが重要になってきます。
有名大学を卒業するだけなら、まるでRPGをクリアするかのように与えられた課題をクリアできればOKです。
ところが、何をしたいのかを問われるとしたら、課題が与えられるのを待つのではなく自分で考えなければなりません。
アメリカなどでは、常に何をしたいのかを問われ続けた結果、目的意識を持つ学生が多い傾向にあります。
何をしたいのかを常に考え続けるのは苦しいことですが、高い目的意識を持ち続けることができた人こそ本当の意味のエリートになります。
真の教育は、一律の課題を与えるのではなく、何をしたいのかを考え続ける方途を示すことではないでしょうか。
一律の課題を与えることは誰にでもできますが、考え続ける方途を示すことは誰にでもできることではありません。